主催者より お礼

「ダニエル・コランの華麗なるパリの夜」にご来場くださいました皆様、本当にありがとうございました。


私たちにとって初めての、このような大きなイベントの主催が無事に終了した今、関係者一同でホッしつつ、いまだあの日の興奮の余韻に浸っております。

この夏、招へい元のリスペクトレコード様を介してダニエル・コランさんサイドから私あてに、12月のジャパンツアーでの札幌開催企画の打診があったことから全てが始まりました。
驚くと同時に、キツネにつままれている気分になってしまいましたが、よくよく聞くとコランさんが公式に日本公演を行うのはこれが最後で、その機会に一度もコンサートを開催したことがない北海道で…、という、まるで夢を見ているようなお話ではありませんか…!

慌てて私の主宰するミュゼットバンド「LA ZONE」の面々を招集し、実行委員会立ち上げの意思確認をしました。そして全員の「何としても彼らに札幌で演奏してほしい!」という熱意と、「きっと何とかなる!」という素人の希望的観測のみで、この企画は動き出しました。
皆に(特に私に)とって、コランさんとそのサポートメンバーによる素晴らしい演奏を間近に聴くことは、人生において最も特別な時間になるであろうと確信したからであります。
そしてアコーディオン、ミュゼット、フランス文化好きの皆様にも、その夢の時間を是非一緒に体験していただきたいと、強く願ったからに他なりません。

手弁当で足で歩いての準備期間でしたが、沢山の人の応援を受けて何とかこぎつけた当日。お昼すぎ、コランさん一行は、天候の変わりやすい冬の北海道の空の下に、まるで雪雲の合間を縫うように定刻通りに無事到着してくださいました…!

コンサートが始まってからは、コランさん達の名演奏とその気さくなお人柄で、会場からは「ブラボー!」の連発。華麗なダンスを披露してくださるお客様。
アンコール曲の最後「オーシャンゼリゼ」では、場内一体の大合唱となり、鳴りやまない拍手の中で終演となりました。

このような、北海道のアコーディオン史に残るといっても過言ではない一大イベントを、素人揃いの実行委員の手による開催にもかかわらず大盛況のうちに無事終了できましたのも、世界的アコーディオニスト、ダニエル・コランの圧倒的な魅力と、観客の皆様の「音楽を受け取り楽しむ素晴らしい感性」の、双方向のキャッチボールによるものと、心より感謝・感激しております。

司会進行とオープニングアクトでの歌唱をご快諾いただいた浅野、赤間両氏、後半のアクトでジプシーギターを聞かせてくださった「じゃかじゃかジプシースウィング」の皆様、素敵なポスターを製作してくださったイラストレーター岡野様、会場ジャスマックプラザの皆様、当日お手伝いいただいたボランティアスタッフの皆様、更に私たちのもとにコランさん達を連れて来てくださったリスペクトレコードの高橋様、ご協力及びご後援をいただきました各企業・団体の皆様、そしていつも変わりなくエールを送り続けてくださるアコーディオンの諸先輩方にも、改めて厚くお礼を申し上げます。

最後に、今回のような大一番という舞台であれ日々の地味な活動であれ、常にすぐそばで支えてくれるLA ZONEの素晴らしきメンバー達に、最高の感謝の意を表したいと思います。
   

札幌パリ・ミュゼット実行委員長   長嶺久美子